メリーランド大学の一年
University of Maryland は US で最も一般的な Semester System を採用しています。Semester System、Quarter System などの違いについては例えばここを読むとよいと思います。簡単に言えば、大学の1年間の中に、8月終わりから12月半ばまでの Fall Semester (秋学期) と、1月終わりから5月半ばまでの Spring Semester (春学期) の二つの学期があるのがメリーランド大のセメスター制です。二つの学期は全く同等の扱いで、入学と卒業の時期もFall、Springの年2回可能です。ただし、Fall の方が募集数が多かったり、学科によっては Fall しか受け入れをしていない場合もあるので、普通は Fall を起点に一年を数えることが多いです。
ところが、大学の Adacemic Calendar などを見ると、実際にはこれ以外に Winter Semester、Summer Semester も存在するので少し混乱するかもしれません。Winter は 1月の3週間弱、Summer は5月末から8月中旬までの期間がいくつかに分割されています。
結論を言えば、これらは Fall や Spring とは全く別の扱いです。例えば、留学生の場合、ビザの規則があるので必ずフルタイムの学生にならなければなりません。つまり、Fall と Spring には、必ずフルタイムの基準を満たす授業数を登録して単位を取らなければなりません。一方、Winter と Summer にはそのような規則はないので、特に希望しない限り休みをとって構いません。開講されている授業も Fall や Spring とは違い短期集中型の講義やセミナーが多く、また一般のプログラムとは別のコース (たとえば夏期だけの英語学校など) もあります。休みを削ってでも単位を早く取る必要があったり特別に興味のあるコースがない限り、多くの学生にとってはクリスマス〜1月末は冬休み、5月下旬〜8月末は夏休みです。
以上をふまえて、1年の大まかな流れをまとめてみます。
- 8月: 中旬になると学生達が戻ってきます。
普通、8月の最終週に秋学期が始まります。学期の初日のことを "First Day of Classes" と言います (そのままですが・・・)。最初の2週間は授業登録の追加・訂正が認められているので、最初の授業に出てみて教え方、内容、成績のつけ方などが自分に合っているか確認します。 - 9月: Labor Day (第1月曜日)は祝日で休みです。それ以外は淡々と日々が過ぎます。
- 10月: 学期の中間地点となる10月末から11月始めは midterm (中間試験) の季節です。Midterm の形式や時期は正式には決まっていおらず、 midterm のない授業もあります。
なお、10月最終日曜で Daylight Saving Time (夏時間) が終わります。 - 11月: Midterm の結果が出る頃に、ちょうど授業を drop する期限が来ます。試験の結果やそれまでの宿題のスコア等から、このまま続けてもよい成績を取れそうにないと判断したら、この期限までに drop することで実際に悪い成績をもらうのを防ぐというのは普通のことのようです。アメリカでは GPA と呼ばれる成績の平均点の値がとても重要なので、悪い成績を取るくらいならなかったことにする方がましなのだと思います。ただし、drop しても完全になかったことになるわけではなく、drop したという記録は transcript に残りますし、同じ授業を最大何回取れるかという制限にも関係します。また、上に書いたように留学生は必ずフルタイムの基準を満たす単位数を取らなければならないので、もし最初から多めに授業を取っていない限り drop することは許されません。
なお、Thankgiving (11月の第4木曜) の前後とは休みになるので、週末まで連休です。 - 12月: "Last Day of Classes" までが授業日で、その翌週に一斉に final (期末試験) が行われます。Final exam の時間や場所は普段の授業と違う場合も多いので気をつけましょう。
成績は普通(先生の採点がとても遅くない限り)数日以内にTESTUDOに登録されます。もし採点に疑問などがある場合は一定期間内に先生に確認して修正してもらいます。
テスト期間の終わった直後に Commencement (卒業式) があり、同時に卒業制以外は冬休みに入ります。 - 1月: 普通、最終週に spring が始まります。最初の2週間のルールは fall と同じです。
- 2月: 特になにもありません
- 3月: 最終週あたりに1週間 spring break (春休み) があります。その前後に midterm があることが多いです。
- 4月: 第一日曜から夏時間になります。授業を drop する期限もこのあたりです。
- 5月: 中旬に Last Day of Classes、その翌週に final exam、そして commencement と、fall とまったく同じです。これが終われば長い夏休みです。
日本と比べて大きく違うことの一つは、学期中の休みの少なさです。アメリカにも祝日はたくさんあるのですが、Labor Day、 Thanksgiving と Spring Break 以外大学は全く休みになりません。運が良ければ(?) 雪やハリケーンで休校になることはありますが、基本的には普段は息をつく暇もなく日々が過ぎていきます。日本なら月に平均1、2回は祝日があるので、実際に体験してみるとこの違いはけっこう大きいです。発散できないストレスがじわじわたまってゆく感じです。
その代わり、春学期が無事終われば、3ヶ月の長い夏休みが待っています。Summer semester の授業を取る人、研究を続ける大学院生は別として、実家に帰省したり、旅行したり、インターンシップでどこかの会社で働いたりとそれぞれ好きに過ごします。
04/17/2005 17:23 | コメント (0) | トラックバック (0)